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[コメント] リーピング(2007/米)

神とか悪魔とか超常現象とか言ってる割には、そのテの雰囲気(畏怖とか)がイマイチ伝わってこないのが痛い。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







大きな原因と思ったのは2つ。

まずは神秘のカケラも感じさせないCGの濫用。雰囲気を作り出すためには、まず「見せる」こと以上に「見せないこと」への配慮が重要かと思う。そう言った点で、どうもCGの使い方が安直過ぎる気がする。つうか、クライマックスなんてどう見ても絵面がSF。FFのメテオじゃないんだから・・・。

サスペンステイストのオカルトホラーかと思いきや、全体を見ると作りはむしろ逆で、オカルトテイストのサスペンス、と思う。何しろ脚本自体がドンデンさせることに力点が置かれているワケだし。だとすれば、安易に超常現象を見せ過ぎ。例えば、その二つのジャンルの間で微妙な綱渡りをしてのけた『ローズマリーの赤ちゃん』でさえ、どれだけそのことに注意が払われていたかを考えれば、もはや杜撰としか思えない。

神とか悪魔とか。そういう世界観の圏外にいるゆえによく分からない、ということではなく、今回に関しては薄っぺらいという感想しか出てこなかった。ハッタリをかますにしろ、もう少し彫りの深い知識に裏打ちされたものが観たかった。オカルトテイスト好きとしては。

(2007/11/14)

(評価:★2)

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