[コメント] ザ・シャウト さまよえる幻響(1978/英)
画面の隅々までいちいちコントロールの効いた映像は安定しているのに、展開する話はどこに行くのか全く分からず奇天烈この上なし。しかしその只事ではなさ加減が面白い。
・・・しかしやっぱりワケ分からん。難解とかシュールとかいうよりも、突拍子もないという表現が相応しい。しかしその戸惑いの中で、確実にイヤな方向に話が進んでいるなぁ、という心穏やかではない雰囲気も無視できない。
とりあえず言えるのは、音の扱いの面白さ。マイク・ラザフォードなどを起用していることでも、この映画の主題の一つとさえ言えるだろう。様々な音はもとより、「シャウト」の前後の無音の効果まで計算されている。この音の実験だけでも面白い。[3.5点]
(2007/6/9)
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