[コメント] サイドカーに犬(2007/日)
大人や親も自分と同じような1人の人間だとわかるような経験はとても貴重だと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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子供のころ、父親の恋人の女性と過ごした過ごした数日間の話。この恋人は母親とは正反対の性格で、一言で言えば「自由」な性格。ルールに厳しい母親とは正反対のこの女性は、母親の言うことに従いまじめな性格の子供だった主人公にとっては、新鮮だったのだろう。
また、この女性は別れる間際「好きだよ。友達になれてよかった」という。主人公を子ども扱いせずに対等な人間として接している。大人であっても、あるいは子供に対してだって、好き嫌いはあるのだ。そして彼女はそれをわざとやっているというわけではない。おそらくこの女性はある意味で「大人になれない」女性なのだ。
このような女性と関係することで見える世界は、親だって、1人の男女であり、また自分と同じ人間であるということだ。
早々と「大人」「親」「家族」といったものを相対化させられるような経験をするということが、子供の成長にとってどのような影響を及ぼすことになるのかはよくわからない。
親から自立した早熟した子供になるのか、それとも親や家族に対して懐疑的になるのか、、
おそらくこの映画では、弟が前者で、姉が後者なのではないかと思う。
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