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[コメント] シッコ(2007/米)

ドキュメンタリーは事実の全てを写し取るものではないのだから一面だけしか描かないのは悪いことではない。これで米国医療万歳野郎が少しでも減るならいいことだ。
ハム

ここで隠されている事実は、日本とは金額・頻度とも比較にならぬほどの訴訟、それに伴う高額すぎる医療費、全体としてはレベルの低い医療、そしてお金持ちには世界最先端の医療、という米国の現実。マイケル・ムーアはこれらのほとんどを無視して、中流下流の人々にとっての米国医療しか見せないのだ。

英国の医療は安いがアクセス・クオリティは最悪であることをムーアは見せていない。フランスについて「フランス人は週35時間しか働かない」というセリフが出てくるが、これは医師・看護師も同じなので、アクセスは相当悪いと思われる。

カナダのことは知らん。キューバの薬代が安いのはけっこうだが、物価を無視して安い安いと言ってもただのアホと思われるだけなんじゃ。

という感じで突っ込みどころ満載ですが、米国の医療環境改善が目的ならこれはこれでありと思いますよ。

(評価:★3)

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