コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 眼下の敵(1955/独=米)

当時の戦争にフェアプレー精神などあったのだろうか?
ざいあす

駆け引きがすごく楽しめたが、果たして楽しんでいいものかどうか・・。

ゲーム感覚の息詰まる攻防戦は、あまりに爽やかで戦争を美化している感じがする。殺すか殺されるかの瀬戸際に騎士道精神もへったくれも無いだろう。逆に、フェアプレー精神が遵守された上での殺し合いなんて、それこそ偽善に満ちた残虐行為ではないのか?撃沈され浸水・出火の偽装をして救助信号を確認しあってまでウソこいて、そのあと手の平を返して反撃。これはフェアプレーの範疇なのか?わからん・・?

悲惨な殺戮場面は無く、末端の兵に犠牲者は出ても双方の艦長は生き残る。最後に同僚の亡骸を皆で海に葬るシーンなど、どう見てもきれい事だ。

知略をめぐらす駆け引きが良く練り込まれ、爆雷投下の場面なども迫力満点。娯楽映画としての完成度は高いが、それだけに非常に危うい戦争礼賛映画でもある。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。