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[コメント] パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)

芸術について考えさせられる。100年後この映画は残るのだろうか?エリセとデルトモは・・・
いちたすに

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







デルトロ作品は3本目。

ヘルボーイと続編のゴールデンアーミーが面白かったので、しかも100円レンタル中だったので、手にとる。 前日、エリセの『マルメロの陽光』をみたばかりなので、そして、マルメロを借りた人が美術家だったので、とても芸術的な思考になってラビリンスを見る。

憧れの監督はエリセだと思う。それは結果的に。なぜなら悪い作品がないから。しかも10年に一本なんて、ファンにはたまらない。そして、映画畑から美術畑にうつったようにも見える。映画を作りたくて作りたくてしかたなかったであろうエリセがマルメロをようやく作る。もう、場所なんて家一軒、でロケ費なんてないし、途中はフィルムもなくなるし、といった具合に、エリセはとんでもなくいい作品を作るしか、映画史に名前を残せないであろう。 それを時間を捨てることによって、(1本作るのに時間を捨てたことにより)また自身のプライドによって、作り上げた不幸な映画作家だと思う。その不幸さゆえに、人々は憧れるのだと思う。

そして、ラビリンス。デルトモ作品はエンタテインメントだと思う。もう一回見たいともあまり思わない。 でも、どうゆうわけか、なぜかこんなに好きになってしまうのだろう。

多分、映画を超えているのだと思う。

エリセにはマネできないし、デルトモもエリセをマネできない。

100年後残るのはエリセだと思う、寡作ぶりと作家せいの高さから。 デルトモは誰かが、独りだけでいいから、100後見てもらい、そんな作品だ。

映画は相変わらずよくわからない。

二人とも自分をよくわかっていることだけはたしかだと思う。

名作は少女がでるような気がする。どちらも少女にスポットが当たっている。 映画をつくる機会があったら処女を出して、そして、不幸で夢を与えてあげると、いいのかもしれない。

全然感想にならずすみません

赤ちゃんなんていらないって台詞が特に印象的

(評価:★4)

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