[コメント] 向かいの窓(2003/伊=英=トルコ=ポルトガル)
イタリア映画には鑑賞者を素直にさせるところがある。大切なものが何だったかよく分からなくなってきている人には是非観てほしい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
大人になるにつれ、少しずつ少しずつ世界に対して寛容になっていく。 どんどん受け入れて許していくので優しくなったような気にもなるが、 自分が好きなものと嫌いなものは何だったか/自分は何がしたくて何がしたくないのか/求めているものが次第にぼやけて曖昧になり自分の望むものがさっぱり分からなくなって途方に暮れることがある。
立ち止まったところで、分からない。 ただしこの映画を観ていると自身の混迷を肯定されるような気がしてくるから不思議だ。 これといった教訓もないし、様々なエピソードが複雑に折り重なった物語なので、単なる共感とはまた違う。
タイトルが記憶に残らず、何度も借りてしまう映画というのがあるが、自分にとってはまさにこれがそう。 結果、何度も観て覚えることになる。
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