[コメント] 荒馬と女(1961/米)
ラストシーンは実際に主演の二人の遺作となっただけに、妙に説得力のある展開で印象深かった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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夫と離婚し自立するためにリノのにやって来た女性とカウボーイの確執を描いた西部劇。
同じ西部劇でも『許されざる者』に比べると、時代設定が経過していているだけあって、ストーリーも現代的になっている。
ジョン・ヒューストン監督だけあって、一攫千金を狙って野生馬の捕獲にやって来たカウボーイの男とリノの街にやって来た女性の確執を描くキャラ演出は上手い。しかし、ストーリーがほとんど男女の確執だけを描いた至って平凡な展開な割には上映時間が結構長く、観てて疲れる。
ストーリー構成も、前半は特に盛り上がりのないまま淡々と進むのでストーリーが掴みづらかった。また、前半でなぜか主人公ロズリンの友人イザベルが話の中心人物と思えるような演出をしているのもストーリー上のバランスを悪くしている。ラストも無理矢理ロズリンとゲイを結びつけた感じで唐突な印象。せっかくゲイの仲間、パースがロズリンを何度も気遣う場面を見せているのに三角関係的な展開にもならず、もったいなかった。
しかし、ラストシーンはゲイ役クラーク・ゲーブルとロズリン役マリリン・モンローの実際に遺作となっただけに、妙に説得力のあるの展開で印象深かった。役者としてはパース役モンゴメリー・クリフトの誠実な青年ぶりがなかなかよかった。
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