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[コメント] ペルセポリス(2007/仏=米)

古今東西・万国共通。
はっぴぃ・まにあ

国籍は?イラン。宗教は?イスラム教。お酒は?ダメ!! 煙草は?ダメ!!! ABBAもBeeGeesもダメ!ダメダメダメ! 小さな頃に戦争を経験。 恋愛も勉強も、なにもかも自由を奪われた暮らし。

これだけ聞くと、先進国の生ぬるい自由の中で生きてきた自分達とは何もかもが違いすぎているように見える。 だけど、マルジは私たちとおんなじ普通の女の子。 恋もすれば、流行の歌も聞くし、クラブにも行く。反骨精神だってある。

私にとってイランとは縁もゆかりもない遠い国にすぎなかったけれど、女の子の成長物語というのはどこの国でも普遍的なものなんだなーと思い、勝手に身近さを感じてしまった。 だって、子どもの頃のマルジなんて、ちびまる子ちゃんそのものじゃないか!!

この映画、NYはSoHoの某単館系シアターで急に思い立って観る事になった。 なんの下調べもせずに映画館に出向き、ポスターが可愛いという理由だけで観賞決定。 本編が始まって初めて、フランス語であったことを知った。初めてのフランス産アニメでした。

フランス語音声+英語字幕で、会話がところどころ理解できなかったことがなんとも悔しい。それでも、最後まで退屈せずに観られたのは、やはりこの映画の色彩感を視覚的に心から楽しめたから。ポスター1枚で魅せられたぐらいだもんな。あの色使いは、日本産やアメリカ産のアニメにはなかなか出せないだろう。

センスの良いユーモアや泣かせドコロで観客の心を動かすのがとても巧い。 上映中何回もジワリときた。 日本語字幕付きのDVDでいつか必ずもう一度観るぞ!

最後に。 ジャスミンの香りのおばーちゃま、ご冥福を祈ります。 作品中一番カッコ良かったのは彼女。ROCK IS NOT DEDをある意味一番地で行ってた。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)づん[*]

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