映画ってのは実際の話だったとしても一番おいしい部分をメインにしてそこから構築すべきではないか？

この映画で言えば一番はオリンピックの試合だろうしここは素直にそうして良かったと思う。同じボクシング映画にロッキーがある。あっちは色々あっても最終的にメインはやはり試合に勝つ事でありその保険があるからこその序盤の話構築だ。

恐らくこの映画はそういった事は百も承知で「あえて」引退後に焦点をあてたと思うが「あえて」とする場合にはそれを超える何かを生み出せる場合のみではないだろうか。正直な話、近所のおじいさんの武勇伝を（ＶＨＳビデオ解説付きで）2時間正座して聞かされた感覚が残る。

大阪、ボクシング、ヤクザ、借金、浮気など世界が遠すぎてとてもとても。