[コメント] エイリアン(1979/米)
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このスモークがリドリー・スコットなのでしょうが、何も見えないー!
けど、怪物(エイリアン)が腹を突き破って出現、いつ襲われるかわからない恐怖、しかも殺したら酸をだすから殺せない、逃げようにも宇宙という密室によって逃げられない。気がつくと後ろに・・・ぎぇ〜〜〜〜!
と、ここまでならいいのですが、私は2,3、4を先に見ていたから恐怖など一つも感じなかった。エイリアン初体験がこの映画だったら多分5点つけていたのは間違いないだろう。
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◇加筆@04年8月28日
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劇場で見た所で評価は変わりません。
シリーズ作を先に見た事が原因かもしれないけど、全く怖くない。ビックリはするし、そのグロテスクさ(実に上手いグロテスクである)は評価するけど、別に後に何も残らない。腹突き破って出てくるシーンはスクリーンで見たらもの凄い迫力だったけど、そのくらいかな。あ、それから船長が通気ダクトで殺されるシーン。
発信機見ながら仲間は「そっちはダメ!」と叫んでいるのに、船長には何も見えない。ここの演出は素晴らしかった。(本作で最も優れているのはエイリアンの造形だと思うけど/笑)
「宇宙と言う閉鎖空間」というよりも「宇宙船と言う閉鎖空間」ですね。ノストロモ号はメチャクチャ大きな貨物船であり、船体はかなり重そう。勿論船内もすっきりしていなくて、潜水艦の中を少し広くした、と言う印象。しかし、その実は宇宙空間に耐える為に分厚い壁や様々な機械などが置いてあり、船内でも船体の重量感がひしひしと伝わる。
つまり、用意された通路しかない。そういった意味でコレは宇宙空間と言う閉鎖空間ではないと思う。うむ。でも、怖くはなかったし、特に緊張感も感じなかったけど。
っていうか、あれだけデカイ船体なのに、乗組員のスペースがアレだけってどーよ?
中盤、脱出用ポッドで逃げよう!と提案した女性乗組員に対してリプリーが「店員オーバーだ」と言う。うわー。タイタニック並の非常設備じゃねぇか。何の為の緊急脱出ポッドだよ。
あ、それからあのアンドロイドもアホだよなぁ。なんでリプリー殺す為に雑誌口に無理矢理突っ込んで窒息狙ってるんだよ。手前アンドロイドなんだからキスで口ふさぐとかすりゃいいだろ。効率悪すぎ。
等々、ディテールに拘っている反面で、穴が何箇所か見られ、ちょっと興醒め。
それから、リプリーは悪態をつくたびに「son of bitch」という。エイリアンに対してもそういう。でも、エイリアンって同じ船に乗ってる乗組員の腹から生まれたんだよね。リプリー、残酷だね、アンタ。
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