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[コメント] Sweet Rain 死神の精度(2008/日)

久しぶりに面白い映画を観たなぁという感じ。原作をほどよく忘れていたので、割とこだわりなく観れました。
freetree

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







原作は6編からなる短編小説。映画ではそのうち「死神の精度」「死神と藤田」「死神対老女」の3編をチョイス。

この3編が藤木一恵という人物を中心に見事につながっていく訳だけど、そこはちょっと分かりやすすぎた感じも。

原作にはない阿久津が藤木一恵の息子という設定を持ち出した時点で、勘のいい人は原作を読んでなくてもラストの落ちが見えちゃうんじゃないかと。

まあ、その設定をなくしちゃうと「死神と藤田」を入れる必然性もなくなっちゃって、映画的なスペクタクルが乏しくなっちゃう可能性もあったけどね。

そこら辺をもうちょっと巧く最後まで引っ張っていけたら伊坂幸太郎的な、最後にスパっと決まる物語になったんじゃないかな。

とはいえ、全体的に見れば原作に忠実、かつ映画オリジナルの要素も巧くからめていて、良作。

映画館を出る頃には晴れ晴れとした気分になっていたのでした。

(評価:★5)

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