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[コメント] サボタージュ(1936/英)

観客の判断を待たずに事件に巻き込む、畳み掛けるような滑り出しや、小鳥やナイフを始めとした何気ない日常のアイテムに、違う角度から光をあて別の意味を持たせる小道具の扱い。ここでは確かに、ヒッチコック映画の原型をハッキリ見ることができる。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ただし、後のヒッチなら果物や口笛なども絶妙に絡ませてくるだろうな。という個人的な思い入れも含めて、あくまでもヒッチコックゆえにこの点数。

爆発までのスリル満点な演出や最後の食事シーンもさることながら、個人的には、スクリーンと奥の部屋の間の、あの狭い空間。裏側から見たスクリーンや影に半分隠れた刑事の曖昧な表情など。一番好きなのはと聞かれれば、このシーンです。[3.5点]

(2006/12/30)

(評価:★3)

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