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[コメント] 私は告白する(1953/米)

内面からにじみ出る精神的な苦悩を表現するモンゴメリー・クリフトの演技は相変わらず素晴らしい。話はどこか昼メロに出てきそうな感じでどこなく展開が読めてしまう。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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知り合いが殺された事で裁判にかけられてしまう神父の映画。

話としてはよくある法廷ドラマで展開もどことなく読めてしまう。またアン・バクスターが神父の愛人役とかとことん昼メロのような安易な演出が目立つ。

犯人に関してはすぐに予想はついたがその犯人の往生際の悪さには驚かされた。モンゴメリー・クリフト演じる神父の判決が下され無罪になっても犯行を諦めようとかいった反省の色がなく、神父と間違えて共犯仲間を殺してしまったのに、自分が死ぬ間際まで神父のせいだと言い放ってから死ぬあたりよっぽどこの神父に恨みがあるのかなという気がした。

しかし犯人の動機自体を考えるとあのラストのつなげ方は唐突すぎる。ようはあのオチを見せたいがあまり今まで特になんのドラマもなかったという気がする。 裁判シーンは特に盛り上がらないのでせめて裁判のシーンぐらいはあのオチに繋がるにいたって驚かせる演出が欲しかった。

裁判にかけられる神父を演じたモンゴメリー・クリフトの内面からにじみ出る精神的に苦悩している感じの表情の演技は相変わらず素晴らしいなと思う。 正直言うとラストの展開は驚かされるがそこまでのドラマに深みがないのであまり盛り上がらない。しかしモンゴメリー・クリフトの演技はこの映画の中では一番のみどころ。

モンゴメリー・クリフトのファンにならオススメできる。

(評価:★3)

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