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[コメント] 劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王(2008/日)

井上敏樹脚本の悪い部分が見事に出た作品としか。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 「仮面ライダーキバ」テレビシリーズは現代(2008年)と22年前(1986年)をザッピングしつつ物語を進行させるという複雑な物語なのだが(それが成功したかどうかは別の話)、二つの世界で、片方は知ってるのに、もう片方の時代のキャラはその事を知らないという部分が物語上、とても重要な要素を持つ。映画版はその部分にまで踏み込んでしまったので、テレビとは同時並行しては存在し得ない。この物語が挿入できる部分がテレビ版にはなく、その辺の整合性を取ることが出来なかったようだ(都合良くキャラの何人かが記憶喪失になるとかしたら別だが)。

 物語としては、過去と現代をザッピングして物語を展開するという作品の特徴を最大限活かして、意外性のある物語を作ろうとしてるのは分かるんだが、適当感が溢れていて井上脚本の悪い部分が出てしまったとしか。井上敏樹は脚本書く速度は凄く速いらしいが、それって頭で思いついたものをとにかく書き出してるって事だし、それが見事にはまる可能性もあるが、本当に適当に感じることもある。本作は完全に後者って事だな。

(評価:★2)

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