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[コメント] トパーズ(1969/米)

雇われ監督に徹した感のあるヒッチコック映画。ドキュメンタリー・タッチで諜報戦を手堅く描いてはいるのですが...
kawa

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







やっぱり地味な作品。スター性のある俳優が見あたらないし、ヒッチコック映画の中でも地味な方だと思う。地味な部分をリアルと見るか、派手さがないと見るか、で印象が異なりそう。

シーン展開的には序盤、話のテンポがやや遅いのですが、フランス諜報部員の黒人の部下がキューバ軍人の密書を盗撮して諜報部員自身がキューバに潜入する辺りからスパイ映画特有のシーンが展開されて、割と面白く見ることが出来ました。

完全に脚本がまとまりきらない内に撮影に入ったという話ですが、それは冒頭もたつき加減の人物描写(人物設定が整理できていない感じ)、及びラスト・シークエンスを見れば明らかな感じです。 特にラストの処理はあっけなさすぎる感じ。

第二次世界大戦のレジスタンス時代からの古い友人が、実はソ連側に情報を漏らしていたスパイ組織=トパーズの首領だったという主人公に取ってのサプライズ部分を、もう少し引っ張っても良かったような感じです。

ラスト・シークエンスに関しては最近発売されたDVDソフトには、別エンディングが収録されているらしいのですが...見てみたいですね。

※キャスティング的には『ニュー・シネマ・パラダイス』のフィリップ・ノワレが 出ていたのに、ちょっと驚きました。

(評価:★3)

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