[コメント] ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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老人の姿で生まれどんどん若返っていく‥という特殊な設定。 しかし老人の姿だからこそ今何歳だっていう説明やそれがわかる演出はところどころ挟んでほしかった。
売春宿での初体験の場面も、 少年であれば緊張と躊躇する気持ちが現れるのではないでしょうか‥。 ノリノリで楽しんでしまうというのはちょっと‥。
老人の姿をしていても子どもなんだ!という表現があまりにも乏しくて、ベンジャミンに好感を持てなかった。 老人施設の本当の老人たちとの違いを観たかった。
デイジーと恋人関係になってからはラブラブ絶頂期がやってくるのだけど、育ての母が亡くなってしまった時に彼はヨットでイチャイチャしていたという‥。 母の葬儀の際にも取り乱すこともなく、いたって冷静なベンジャミン。 いい歳こいて恋に溺れている男‥なんとも情けないです。
また、おそらく20〜30代の働き盛りの年頃には仕事もせず実の親の遺産で暮らしているニートだということもガッカリしてしまいます。
子どもが生まれてから彼は、これからまた若返って赤ん坊になってしまった時にデイジーに迷惑をかけてしまう‥と言って失踪するのだけど、この気持ちも納得できません。 結局、数年後にはまたデイジーが世話をしてくれ最後を看取ってくれるわけですし。
ベンジャミンがこの人生で何を得ることができたのでしょう。 こんな特異体質だからこそガチンコでぶつかっていくベンジャミンを観たかったです。
ずっと語り視点で物語が進められていくのもつまらなく感じました。 終始、カッコつけてすかしてる感じなのです。 せっかくの面白い設定を活かすキャラ作りをしてほしかったです。
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