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[コメント] めし(1951/日)

もう少し成瀬監督らしいドロり感が欲しかったかな。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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全体的に紋切り型を感じたものの、上手く女性を描いていると思いました。

二号さんが先客の女性の下駄を整える仕草なんかは絶品。っかー!いやらしい!なんていやらしい女!姪っ子も腹立たしさ満点で、そんな女に真っ向勝負を挑まない原節子にもイライラ。ただ、姪っ子が結婚しようかなと告白するシーンで高笑いする原節子は良かったけど、私的には『白痴』の時のような魔性をもって姪っ子退治して欲しかったなぁ。それが無理としても、もう少し成瀬監督らしいドロり感が欲しかった。

ラストは整いすぎの気がしないでもない。気持ちは分かるんだけど、二人のキャラクターにそこまでの説得力がない。むしろ妹夫妻のキャラを使って倦怠期を描いた方がラストが活きたと思う。

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08.10.27 記

(評価:★3)

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