[コメント] ソウ6 SAW6(2009/米)
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『ソウ』シリーズの第6作。
今回は前作でストラム刑事を殺したホフマンがジグソウとして殺人ゲームを続ける内にさらに人を死に追い詰めることに駆られ、今までとは矛盾した明らかに誰かが死ぬゲーム作りへの暴走とストラムの死を検証するFBI捜査官のエリクソンと4作目で負傷するが現場復帰したペレーズと共同捜査を求められる話とビジネス資本で非人道的な仕事をしてきた保険会社の副社長ウィリアムがジグソウの殺人ゲームに参加させられる話が中心に描かれる。
3作目で謎のままだったアマンダ宛ての手紙の内容の真相と彼女がジョンとジルの悲劇にもっと根深く関わっていることが今作で明らかになるが、正直、今までの謎にホフマンを絡めるのはやはり無理があるように思う。これなら共犯者とはいわないまでも、新たな第三者を登場させた方がまだ違和感がない気がする。
またホフマンのジグソウとしての犯行がエリクソンとペレーズに暴かれそうになり、2人を殺してしまう展開にしても、毎回、警察やFBIといった捜査機関があっさりジグソウの罠に嵌ってしまうのは捻りがなさ過ぎて呆れる。少しは捜査機関がジグソウの犯行を暴いて追い詰めようとする賢さを描いて欲しいところ。特にペレーズ捜査官はせっかく復帰したのに、簡単に殺される役回りにしたのはもったいない。
ストーリー的には、今回ジョンがホフマンの暴走を示唆しているような描写があり、最後でジョンの遺言を決行したジルの罠を脱したホフマンが次回作でどうなるのかは気になるところ。
シリーズの売りの殺人ゲームは、今回、ギミックに頼りすぎな感はあるが、1作目のような究極の決断を迫られるというものになり、最後もどんでん返しの展開を用意しているので、前作よりは楽しめた。ただ毎回、ゲームの参加者が罠に嵌り殺されてしまうので、そろそろ参加者がゲームの罠を見破って生存するような展開も見てみたいところ。
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