[コメント] パラノーマル・アクティビティ(2007/米)
80分もあって、真の見所は1秒。その潔さが良い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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低予算映画とホラーはとても相性が良く、これまでヒットしたホラー作品の多くは低予算で作られ、その収率の高さから、次々と続編が作られ、ひとつのジャンルにまで高まっている。近年では『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)が記憶に新しい(ちなみにこちらの興行/制作費は4000倍でギネス記録)。丁度同時期には同じようなモキュメンタリーホラー『REC/レック』(2007)もあって、いっきに低予算ホラーの認知度があがった。
基本本作は日本で作られている「呪いのビデオ」の延長線のような作品で、最後の驚きのためだけに残りの時間のすべてがあるような作品。
それが80分以上もあるため結構退屈なところもあるのだが、実はこの長さがこの作品のおもしろさでもある。この長さを用いて、徐々に精神の均衡を崩していく過程がなかなかうまく、長いのは長いなりに理由があったことが分かる。徐々に徐々に精神が壊れていく課程は、日本の怪談風でそれが実に良い。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』同様手持ちビデオによる撮影なので、撮影の稚拙さが逆に演出になっていくのもいい感じ。
…と、褒めるところはたくさんある作品だが、話が単純すぎるため、ちょっと退屈なのが玉に瑕か。
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