[コメント] ミックマック(2009/仏)
ジュネ監督が『アメリ』で培ったメルヘンの世界観と復讐劇という、一見アンバランスな要素が、絶妙な塩梅で組み合わさり、変に嫌味が無い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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銃撃事件に巻き込まれて、昏睡状態になっている間に、仕事も住まいも奪われた男が、自分の父親が昔、地雷除去のために従事にする最中に地雷によって死んだ過去をこじ付けて、地雷と銃弾を作った会社に復讐するファンタジー映画。
要は復讐映画で、主人公の復讐の動機に父親の過去を絡めたことで、動機がやや不純な印象も受けるが、主人公がスクラップ置き場の住人の様々な特技を持った集団と知り合い、武力ではなく知力と廃材を利用して、心理的に復讐相手である地雷と銃弾の会社の社長を追い詰めていく復讐劇がとてもユニークで不思議と思わず楽しんでしまう。
ジュネ監督が『アメリ』で培ったメルヘンの世界観と復讐劇という、一見アンバランスな要素が、絶妙な塩梅で組み合わさり、変に嫌味が無い。最後に会社の社長達に失言させて復讐を遂げるというのも、この映画らしくていいと思う。
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