[コメント] [リミット](2010/スペイン)
1シチュエーションで長時間、緊迫感を維持する演出が見事だったので高評価だが、ストーリー的にはもう少しポールと外とのアプローチがあってもよかったかなとも思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
棺桶に閉じ込められ、携帯電話でテロリストに脅迫される男のサスペンス映画。
『ソウ』のように加害者に一方的に脅迫され、助かるために奔走する主人公の姿を描いているわけだが、この作品はオープニング以外はほぼ1シチュエーションで主人公が閉じ込められた棺桶の中だけで展開するのが異色。
ほとんど身動きの取れない主人公の姿だけで90分以上の上映時間を緊迫感を保ちながら引っ張っていくのはなかなか見事。主人公の運命を追う展開も興味深く見れた。
ただ、主人公ポールを棺桶に閉じ込めた犯人は、ポールとは別に女性の人質を取り、女性の命と引き換えに政府との交渉をポールに強要しているが、状況からすれば、人質に取られた女性の方が身動きがとれる分、色々と行動できるのだから、この場合は棺桶に閉じ込められたポールの命を脅しの道具にして女性に交渉させる展開の方がよかった気がする。
少なくとも女性の行動に望みを託したポールが、女性が交渉の失敗で殺され絶望感を募らせる展開に持っていくことは出来たように思う。
最後も変にハッピーエンドにしろとは言わないまでも、主人公が犯人に一方的に強要され救われないで終わるパターンは、結構、定番化してきているので、もう少し捻りがあってもいいと思う。
1シチュエーションで長時間、緊迫感を維持する演出が見事だったので高評価だが、ストーリー的にはもう少しポールと外とのアプローチがあってもよかったかなとも思う。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。