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[コメント] デイブレイカー(2009/豪=米)

ホラー映画というよりは、どことなく現体制社会に反乱する組織の姿を描いた革命映画という印象が強い。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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社会派SFヴァンパイア・ホラー映画。

ヴァンパイアが社会の大半を占め、餌となる人間の減少で吸血鬼の生態が崩れかけた世界という舞台設定が面白い。人間の血液を摂れず、同族を襲うことで紛らわそうとして、体質変化を起こしてしまうところも、吸血鬼社会での社会的問題という妙な説得力がある。

ストーリ的にはヴァンパイア側にいた主人公が人間と行動を共にする内に、吸血鬼社会への疑問を感じ、吸血鬼の弱点である太陽光を致死に値しない程度に浴びることで自身の血液が吸血鬼を人間に変えるという覚醒を起こしてからは、反抗の姿勢を表す展開で、ホラーながら論理的に話を展開していくところは『アンデッド』の監督らしい。

ホラー映画というよりは、どことなく現体制社会に反乱する組織の姿を描いた革命映画という印象が強い。

(評価:★4)

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