[コメント] 旅情(1955/米=英)
独身中年女性のひと時の恋愛が丁寧に描かれていてデビッド・リーンのラブ・ストーリーにハズレなしといった感じ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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独身中年女性のロマンスを描いた恋愛映画。
構成、テンポ、役者の演技は申し分ない。独身女性が異国の地での恋に揺れる繊細な乙女心が丁寧に描かれていて、主人公ジェーンの心理描写には素直に好感が持てる。やはりデビッド・リーンのラブ・ストーリーにハズレなしといった感じか。
そして、主人公ジェーン役のキャサリン・ヘプバーンは異国の地で知り合った男性との恋愛に揺れ動く乙女心を繊細に演じていて、『雨を降らす男』もそうだが、恋愛に奥手な独身女性を演じさせるとキャサリン・ヘプバーンは実にうまい。
ストーリーそのものはそれほど大きな展開があるわけではなく、少々単調な気もするが、オールド・ミスの女性のひと時の恋愛模様が丁寧に描かれているので、観客にはその良さが十分伝わっていると思う。ラストも印象的だった。
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