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[コメント] 私は死にたくない(1958/米)

無駄に長い実話映画。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







無駄に長い人間ドラマ。

無実の罪で死刑を執行された女性を描いた実話の映画化なのだが、被疑者であるバーバラを軸にした法廷ドラマという面では死刑判決を受けても自分が無実だという信念を通しつづける主人公バーハラの葛藤やラストでの死刑執行までの緊迫感が感じられず、映画全体的に重みがない。

また展開的にも、バーバラが死刑囚となってからの描写は比較的わかりやすかったが、序盤でギャングによって罪を擦りつけられ死刑の判決を受けるまでの展開は、映像的にはかなりわかりづらく、いきなりバーバラの死刑の判決を受けてから映画がスタートしてしまったという印象が強い。エピソード的にもバーバラを取り上げた記事を書こうとする記者とバーバラの交流関係が希薄だし、バーバラが自分の子供を心配しているような様子が見えないので映画的にも感動要素に乏しく盛り上がらない。この辺、難しいストーリー展開になりそうなところを淡々とそつなくまとめあげたロバート・ワイズの手腕がかなり災いしてしまったという感じ。

役者的にもスーザン・ヘイワードは無実の信念を貫く主人公バーバラの葛藤を演じきれていなかったような気がする。

(評価:★2)

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