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[コメント] ウィ・アンド・アイ(2012/米)

映画としては、ストーリー展開のパターンの少ない群像劇でも、まだこういう描き方があったのか関心させられる作品だった。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







学期末の帰りのバスの中の学生たちの姿を描いた青春映画。

夏休みを控えた学生たちの帰りのバスの中の会話劇が同時並行で展開するのだが、ただの群像劇で終わらずに、1人ずつ子供たちが目的地に着き居なくなる毎に、子供たちの会話内容が変化していったり、仲のいいグループの子供たちの関係が少しずつ変化ゆく過程を描いているのが斬新。

また、一見、バスの中の1日の様子を描いただけのようだが、仲違いをしたり、新たに恋に落ちたり、不本意にとばっちりを食らってバスを降ろされたりする子供たちの色々なドラマが混乱することなく、きちんときっちり描き分けられており、1人1人居なくことで、徐々にそれまで描いてきた出来事(学生たちの乱交パーティや盗みをして逮捕された少年の話など)がストーリーの本質となる子供たちのエピソードに集約されていく構成が素晴らしい。

映画としては、ストーリー展開のパターンの少ない群像劇でも、まだこういう描き方があったのか関心させられる作品だった。

(評価:★4)

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