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[コメント] めぐり逢えたら(1993/米)

ちょっとストーリーいじったらストーカーもののサスペンス作品に仕上げることも出来ますね。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 コメディエンヌとしては実力者となったライアンに、コンビのハンクスを加えて送るロマンティック・コメディ。監督のエフロンは『恋人たちの予感』(1989)の脚本家で、その時に知り合ったライアンを主演に起用したとのこと。

 本作の面白いのはラストシーンまで主演二人が顔を合わせないというユニークな作りになっており、設定的には大変優れているし、芸達者な二人のお陰で優れた作品になっているのだが、改めて本作で私はロマコメは見事に合わないことを痛感させられてしまった。

 あり得ない話だけに、それに酔うことが出来れば優れた作品と認められるのだが、逆に突き放して観てしまうと、設定的なアラや、猪突猛進なライアン演じるアニーの性格に引いてしまう。大体ラジオで声聞いただけで、恋人を振って見も知らぬ男の元に飛んでいくなど、ほとんどストーカーとしか思えず。これじゃ恋人は浮かばれないよ。それに子役のマリンジャーが、聞き分け良すぎる上に、自分よりも父親の幸せを考えるなど、ちょっとあり得なさすぎ。

 これらのことは全て物語にのめり込んでしまいさえすれば無問題なのだが、それが出来ない人間にとってはどうにも受け入れられない。私自身の個性の問題か。

(評価:★3)

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