[コメント] 続・猿の惑星(1970/米)
一作目が“衝撃”なら本作の場合“唖然”でしょう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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衝撃的なラストを迎えた第1作『猿の惑星』(1968)から2年。あのラストの虚しさは映画史に残る衝撃で、これで終わりかと思ったら、まさかの続編。実際1作目でもふんどし一丁というヘストンは「よくやるわ」とか言われていたものだが、まさか続いて登場するとは思いもせず。
わざわざ本作を続けたのは、一作目にあった社会的な側面をもう少し掘り下げ、冷戦構造下での核の恐ろしさを強調しようとして作られてることはよく分かる。これもSFの使命だ。
そう言う意味で意気は高かったのだが、物語の出来自体が胡散臭いだけで終わってしまったのが問題。話もいきなり地下人間なるものが出てきて、今までの話の整合性を思い切り崩してるし、しかもあの終わり方もいくら何でもこれは無かろうってレベル。お陰で『猿の惑星』の余韻を全てぶち壊してしまった。確かに一作目を超えるラストである事は分かるが、なんで短絡的にこうなるの?と呆然とする事間違いなし。
本作は一応1作目同様ヘストンが主役という事になっているが、実質的に彼が登場しているのは全長の1/3にも満たない。その不在部分を補うためにフランシスカスがもう一人の宇宙飛行士として登場させているが、このお陰で主人公の所在がごちゃごちゃになってしまい、それもバランスの悪さにつながってしまったな。
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