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[コメント] 妖怪ハンター ヒルコ(1991/日)

塚本監督って、普通の作品を作るとやけに怖くなるのに、ホラーを作ると笑えてしまうというのが不思議な矛盾です。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 一応ホラーには違いないのだが、かなりの変化球。どっちかというと『死霊のはらわた』タイプかな?作り方からしてあまり怖がらせようとはしてないっぽい。特撮はかなりチープで、怖いよりも笑ってしまうシーンが多々。でも低予算の中でもしっかり個性を出しているのが塚本監督らしさってところだろうか。

 物語の方はかなり無茶があり、「なんでこうなるの?」的な要素が多いのだが、意外にもラストはすっきりとまとまり、“らしい”と言えば“らしい”。“らしくない”と言えば“らしくない”作品に仕上がってしまった。下手に怖がらせるよりもこういった無茶苦茶な方がカルト作品っぽくて好きだぞ。

 本作の場合、無茶苦茶な物語と設定の中、それでも俳優陣が良い味を出しているのが特徴で、一途になればなるほど痛々しさを増す中年男を沢田研二が意外な好演ぶりを見せている。この人は格好良く撮るよりも、むしろこういう痛々しい役がうまい。あと意外な掘り出し物として工藤正貴が良い美少年ぶりを見せていたりもする…工藤夕貴の弟なんだね。知らなかったけど。

(評価:★3)

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