[コメント] くるみ割り人形と秘密の王国(2018/米)
『オズの魔法使』の劣化コピーか?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そもそも「くるみ割り人形」はちゃんとした原作のある物語なので、そちらを踏まえて脚本作れば良かったのに、全くのオリジナルにしてしまったことから問題がある。そもそも肝心の「くるみ割り人形」が脇役の一人の扱いではタイトル詐欺である。
そしてオリジナルの脚本が全く面白くないのが致命的。
こども向けに作ったために話が単純化されたと言われたとしても、物語が単純すぎる上につなぎが悪く、投げやりすぎるという印象しかない。
救世主として待たれていた主人公が嫌々ながら争いに介入するが争いを止めさせることができずに失望され、力不足を痛感した主人公が努力して本物の救世主となる。
これはファンタジーの基本で、基本だからこそ個性が重要になるはずなのだが、残念ながらその最も重要な個性がまるで感じ取れなかった。途中にあるどんでん返しシーンも全く意外性がなく、流して終わる。なにより主人公の成長物語のはずなのに、王国の命なき民を破壊しまくって、それに何の痛痒も覚えずにいられる主人公の性格が悪いため、まるで感情移入出来ず、本当にこれが成長なのかさえあやふや。
演出とかキャラは決して悪くないので、脚本の方にもう少し個性を入れてくれれば良かったとは思うけど。
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