[コメント] きみの秘密、僕のこころ(2003/日)
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っていうか少し見ない間に忍成修吾、随分顔が変わったなぁ。びっくりした。別に分からない訳じゃないんだけど、『リリイ・シュシュのすべて』の時見た顔とは随分違う気がした。
で、中身は、どーなんだろ。18分でこの中身なら、仕方が無い事かもしれないけど、なんか中途半端。言いたい事は分かるのだけど、ベタベタ。
ピアノを目指してる人間が難聴だの、お前はベートーベンか!光溢れる教室で独りピアノを奏でる主人公、なんてシーンどっかで見たぞ、って忍成修吾のセルフパロディ・・・じゃないか。あれは市原隼人だったか。
まぁ『リリイ・シュシュのすべて』モロパクのシーンがあったり、ストーリーはベタベタで、見ててゲンナリして・・・うーん。「めげずに頑張れよ!俺だって頑張ってるんだから!」と、俺、この主張、つーか作品のやろうとした事、つまり「過去の約束は思い出」という悲しい現実(現在)。
コレ、『アイデン&ティティ』でも描かれてた事なんだけど、結局過去に「俺達1等賞獲ろうぜ」と約束した奴は、適当に妥協して諦め「あの頃は楽しかったなぁ」と振り返って、真面目にやってる奴は自分がバカみたいに思えてくる、って言う奴なんだろけど、それで夢を信じる奴はホントのバカであろうと、それでも馬鹿を突き進む奴(=主人公)。
まぁ、その素晴らしさ、とやらを描きたかったんだけど、さすがに18分で描ききろうと思えば、ナレーションに頼りっきりの、ベタベタでゲンナリするほど情け無い物語になっちゃうよなぁ、そりゃ。仕方ねぇよ。
◇
あ、でも「難聴」とか言う“病気”をアイテムとして持ってくるって手法は、ホントアホらしいと思うんだけど、俺。監督の意図した所は知らんが、↑に俺が書いた事がそれならば、病気を持ち出す必然性はこの作品には無い。むしろ、彼女は自分の努力不足で夢をあきらめていなければならなかった、と俺は思うんだが、どーでしょ?
ま、18分だしね(しつこい)
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