[コメント] 三匹の侍(1964/日)
私は五社英雄監督とは相性が悪いらしいが、これもやっぱりそうだった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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当時好評を博したテレビシリーズの映画化作品。主演の丹波哲郎らが強硬にテレビ版の監督だった五社を監督にするよう要求し、松竹が折れたと言う面白い経緯を持つ。
それでどうだったか?
…う〜ん。何というか、『用心棒』(1961)ライクな『七人の侍』(1954)と言うか…その辺の設定だけ取り出して思想的な部分は全部ばっさり切る。まさにチャンバラだった。
これは映画作品だよな。と思ってしまえるほどに、非常にテレビっぽい作り(カメラの使い方が非常に平板的で、テレビの手法で押し通したって感じ)。結局本作の売りはそこではなく、キャラクターで見せようと言う所にあったんだろう。
確かにキャラクターについてはよく立っていた。特に丹波哲郎が味があること。でも、それだけ。農民が虐げられてるというのもありがちな設定だったし、農民と浪人の確執なんてものも全然ない。丹波演じる左近はお節介なだけ…お節介で命を賭けるってのは、物語としてはちょっと弱すぎる感じがするよな。それに三人の侍が揃うのだって、なんか単純すぎ。登場人物の少なさも寂しいところ。
…チャンバラはそれで良いと言われればそれまでだけど。
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