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[コメント] ヤングガン(1988/米)

思わぬ拾いもの。脚本のジョン・クスコが気になって観た映画だったが、その脚本の巧さに思わず唸る(って泣く<嗚咽)
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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今年(2004年)、「オーシャン・オブ・ファイヤー」を見たら、思いの外面白くて、思わず同じ脚本家の他の作品も見たくなって見たのでした>ヤングガン

この脚本家の人、俳優(しかもアイドル系?)あがりという変な経歴の人なんですが、最初に注目したのは「クロスロード」という映画ででした。

ブルース~ロックというアメリカ文化の流れを、妙にすっとぼけた口調で語られて、「おぉ、そう言われてみれば、そうなのかも!」と妙に納得しましたっけ。

そしてその語り口調は、ココでもやはり「アメリカ合衆国vs個人」という歴史の切り口で、そのアメリカの歴史を鮮やかに腑分けし、しかもエンタテインメント、青春映画として見せてくれます。

「あーそうそう、アメリカ人って野蛮だわねえ。たった100年前まで辺境の野蛮な土地だったのよねえ」と言いながら、割と冷静に見ていたくせに、思わずラストでは「グッ」とハートを掴まれて、「おうおうおう」と突っ伏して泣いてしまいました。

この銃と暴力で建国された国。そこに生きる個人。 その制度(?)を逆手にとって、告発し、微かな希望をもぎ取る。 知事は解任され、若者は旅立つ。 その果てに有るのが、「歴史から消えいく運命の者の宿命」であろうとも、恐れずに。 若者はそれぞれの道を進む。

まさに、正しき、青春映画の王道。 「ヤングガン2」も楽しみ<一緒にレンタルしてきた。

(評価:★4)

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