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[コメント] ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985/日)

大学という異空間に集まった人々の不思議な世界。ちょうど学生の頃,この作品を観ることができたのは幸せだったと思う。
ワトニイ

映画の出来如何にかかわらず,この作品は大切な思い出の一つ…。誰にでも,そういった映画の1本や2本,ありませんか?

純粋な評価としてどうなのかはともかく,ちょうどその頃にこの映画に出会えたのは,その後映画鑑賞をする上で,あるいは(ちょっとオーバーだけど)人生観を形づくる上で大きな意味があったのではないかと思える映画が。

私にとって,この『ドレミファ娘の血は騒ぐ』はそういう類の映画で,大学に入ったばかりの頃に観て衝撃を受けた作品です。当時は今ほど多くの映画も観てなかったし,映画を観る目も養われていなかった(今でもそうですが…)はずですが,この映画は,ちょうどそんな頃に観たため,私の中ではきわめて印象深い映画というポジションを占めています。

あまりきちんとしたストーリーもなく,やや前衛的な手法によって,大学に集まった学生や教授を描いているこの作品は,きちんとした筋のあるオーソドックスな映画しか観たことのなかった私にとっては「こういう映画もあるのか?」と衝撃的でした。内容はあまり大したことはなかったと思いますが,舞台となる大学のキャンパスがやたらと広く,ある時は都心の伝統ある大学のようにも見え,ある時は林が茂る郊外の大学のようにも見えるという不思議な空間でした。そして,あどけない洞口依子も実に印象的でした。

もちろん,そういった内容だったので,その後の私の生き方に大きな影響を与えたというわけではありませんが,映画の好みは,かなりこの作品の影響を受けているのではないかと思います。

作品の内容や質をきちんと評価した上で5点を付けているわけではなく,その意味で正攻法の採点・批評ではないことはご容赦ください。

なお,この作品,深夜テレビで放映したときにビデオに録画してあるのですが,今観たらちょっとがっかりするかもしれないと思って,まだ観られずにいます。

(評価:★5)

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