[コメント] トスカの接吻(1984/伊=スイス)
わずかな時間ではあるけど、紛れもない名歌手のシミオナートの登場に驚いた。そしてその一片の悔いもない話し振りが効いていた。
そこまで熱狂的なオペラファンではないので何とも言えませんが、かろうじてスクデーリの名前をおぼろげに聞いた覚えがある位です(ホントにかろうじて)。少なくともカラスやジーリ、テバルディ達のように、確実に歴史に名を残すまでには至れなかった人たち、なのでしょう。
喜々として過去の栄光を語る彼ら、もうここまできたら自らに都合の悪いことなんて視界からは消し去っているのだろう。それが許されるあの館の緩やかな時の流れの中で、それでもやはり音楽は全ての人に喜びとして、慰めとして、平等に与えられているのだなぁ。などと月並なことを思う。
それにしてもプリゲドゥ先生、いかがわし過ぎです。あの即興は一体・・・むしろ教育者として素晴らしい人だったのだろうか。
(2006/10/28)
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