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[コメント] スーパージャイアンツ 宇宙艇と人工衛星の激突(1958/日)

ひょっとしたら、洗脳について描いた世界初の映画かもしれない。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 『人工衛星と人類の破滅』続編。石井監督が始めた人気シリーズで、本作が石井監督が監督した最後の作品になる。

 本作の特徴は、敵が人類の中の悪人ということで、超国家の犯罪組織との戦いが描かれるが、悪の組織が用いるのが人工衛星と原爆を用いた脅迫とか、あるいは洗脳とかで、いかにも反共的なイデオロギーが臭う作品になってしまった。

 中でも洗脳に関して言うならば、「brainwashing」という言葉が出来たのが1951年と言われる。それを題材にしたハリウッド映画『影なき狙撃者』が1962年なので、それ以前に洗脳について描いた作品というのは、相当時代の先を行っていた感じだ。

 これまでの作品ではスーパー・ジャイアンツが強すぎて、登場した瞬間に全て終わってしまうため、いかにその登場を遅らせるかで苦労してるのが分かる。

 又、“黒い衛星”の科学力は明らかにオーバーテクノロジーなのも不思議と言えば不思議。それだけ某国に対して危機感を持っていたと言うことなのか、それとも劇中では語られなかったが、どこぞの宇宙人が地球人に化けて活動していたとか、その辺が少々はっきりしない。

(評価:★3)

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