[コメント] 嘆きの天使(1930/独)
堅物の中年教師の悲劇というかキャバレーの踊り子にもてあそばれる姿が描かれているが、個人的にはディートリヒの歌が印象的だった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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真面目な堅物教師がキャバレーで出会った踊り子に好きになられたことから始まる悲劇映画。
真面目一筋で偶々生徒を注意しにきたキャバレーで踊り子と出会ったしまったためにその後の人生を狂わせてしまう教師の姿が痛切に描かれているが、はたから見ればローラは本気ではないのなら、なぜラート結婚までしてしまうのかがわからない。仮にローラがラートのことを本気で好きだったとしても展開的に唐突過ぎ。
話の展開はどことなく『ピアニスト』を思わせる部分がある。(といってもこっちの方が当然公開は早いのだが…)
この映画で一番気になったのが、ラートが酒場で道化師をやることになるのだが、それが学校にバレるのが遅すぎること。生徒も来るぐらいの場所なのだから気づかれる可能性はきわめて高いのに終盤あたりまでばれないのも変。またラートの真面目さが中途半端に描かれていて、今ひとつローラに浮気されたことを知っても哀れという感じがなかった。
映画としてはかなり複雑なテーマだが、その割には話が性急的に解決しすぎな面が強くあまりにも中身が薄い感じ。マレーネ・ディートリヒの歌が一番印象に残った。
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