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[コメント] 座頭市(1989/日)

勝新太郎のナルシズムにあふれた作品だが、だからこそ最終作にふさわしいとも言える作品です。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 勝新太郎による劇場版最終作で、勝新太郎の意地によって、原点に戻っての作品となる。勝新太郎による、一種のセルフリメイク作なのだが、気合いの入り方は尋常ではなく、現代の政府と暴力団の癒着をベースに、演出も本気での殺陣シーンも有名となった。実際にこの殺陣により、死者が出たことでも有名となったほど。

 物語そのものが弱く、まとまりに欠くというのは事実なれど、その力の入った殺陣で充分相殺されているし、座頭市の人間的弱さや、肉体的強さがこれでもか、と言うほど画面にあふれかえっている。

 北野武版座頭市(2003)はたぶんこれがベースとなっているのだろう。

(評価:★3)

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