[コメント] 宮本武蔵・巖流島の決斗(1965/日)
結構あっさりした出来で、チャンバラを観たいと思うと肩すかしにあいます。それが狙いなんでしょうけどね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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5作に渡って描かれた内田吐夢版宮本武蔵も本作で終了。稲垣浩版と較べると、より原作に忠実に作られてる本作だが、この最終作に関してはストーリーはほぼ一緒ながら、演出はより良くなっている感じ。
特にラストの武蔵対小次郎の巌流島の決闘は演出が際だってた。何故戦わねばならないのか。と言う苦悩をにじませた武蔵と、武蔵を斬ることを本気で求めている小次郎の対比。二人は同じ剣の道に生きる存在だったが、剣以外に、多くの人と出会いながら、ストイックな生涯を貫いた武蔵と、己の剣に絶対の自信を持ち、自分の力を証明するためだけに剣を極めた小次郎。その対比がよく現れている。
そして最後は派手さを極力抑え、一太刀で決める!更にその後の苦悩を含んだ虚しい表情!中村錦之助のこの表情を観るだけで、充分って感じだな。
ただ、そう言う演出だけに、純粋にチャンバラが観たいと言う人にはあまりお薦めできない作品だが。
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