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[コメント] トラック野郎 御意見無用(1975/日)

70年代を代表する作品を出せと言われたら、5本の内一本はこれを選びますね。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 菅原文太という存在を挙げるなら、70年代を中心として実に様々な映画に主演していた。その代表作と聞かれたら、ほとんどの人は仁義なき戦いに始まる一連の実録やくざ作品と言うことになるだろうが、もう一つ挙げてみろ。と言われたら…多分私は本シリーズを選ぶ。

 本作は確かに完成度が高いとは言えない。ただし、これこそ1970年代映画!と言えるくらいのパワーを持っているのは確かな話。話としては、恋愛もの、友情もの、喧嘩、レースと、全部まとめて放り込んでスカトロジカルなコメディで味付けしました。と言う感じの本当にごたまぜ映画で、最早中心はどこ?と思えるくらいなのだが、これがちゃんと落ち着く所に落ち着くのはほとんど名人芸。本当に何も考えずに、ただ熱さを感じてくれればいい。それが本作の醍醐味って奴だ。

 本作はそのシリーズ第1作として、最も荒削りで、同時に最もパワフルな作品に仕上げられている。特にこのキャラクタ設定は極端ながら一番よく出来ているかも知れない。一番星がやってることは本当にガキ大将となんら変わりない。恋愛は直情的で、まるでおままごと。一方、殴り合いとけなし合いを経て深まる友情。そして喧嘩とレース!何というか、大人が楽しめる子供の映画って感じかな?考えるな。感じるんだ。

 排泄物ネタが多すぎて、その辺がちょっと引いてしまうけど。

(評価:★3)

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