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[コメント] ジュマンジ(1995/米)

“ジュマンジ”が時を変えられるアイテムとするなら、仮に誰かをゲームに閉じこめておいて、人生のやり直しが出来る。欲しいかも。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ロビン・ウィリアムズ演ずる身体は大人で心は少年という役ははまり役で、この作品でもその魅力は遺憾なく発揮されている。何せ26年間、現実の人間とは誰とも会わず、そのまま死ぬことも出来ずに生き続けていた少年という、まさに彼のためにあるかのような役柄なのだから。

 ただ、この作品には不満点も多い。先ず何と言ってもCGがしょぼい。当時の最先端技術を用いてリアルに描かれた動物たちだが、問題はその動物たちに重量が感じられなかったと言うこと。勿論CG作る上でそれが一番大変なのは分かるが、この作品でのCGはただの絵が動いているとしか見えない。

 それに、この“ジュマンジ”なるゲームの謎解きがまるでされてなかったことも大きな不満。荒唐無稽な物語はたとえそれがいい加減でもそれなりの説明を必要とする(時折それを全く抜いて傑作が出来ることもあるが、その場合、ストーリーは謎そのものとは違った所に主眼が置かれる)。それがなされないままだとすると、続編か?とも思わされたのだが、そうでもないらしい。

 それと、一番の不満点はやはりあのラストになるだろう。現実生活から途絶して長いアラン、しかも彼の家はすでに人手に渡っている状態でどのようなハッピー・エンドを迎えるか?と思っていたのだが、思いつく限りでは最も下らない展開となってしまった。

 結局、この作品は何もかもが中途半端で終わってしまった訳だ。切り口は斬新だから期待したのだが…

(評価:★2)

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