この映画、何故に主人公がカルロスに瓜二つなのか、という説明が最後までありません。 もちろん下手な説明（兄弟とかクローン人間！とか）をするぐらいなら、無い方が良いに決まっているのですが。少し腑に落ちないのも事実。

それを除けば甘さのない展開が楽しめます。特に感心したのが、エイダン・クインとドナルド・サザーランドがヌルい友情を結んだりせず、最後まで緊張した関係であること。

「お前はオレの大事な…作品なんだ」 「あんたの作品じゃない、あんたの毒を移されたんだ」

大マジでこの台詞が決まっています。

ラストは「ええ！」と思わせておいて証人保護プログラムでした、という裏技で見事にやられてしまいました。