監督・主演のエリック・コットは元々人気ラッパーでDJ。広東語のラップを主題歌にしたオープニングの映像がかっこいい。いかにもクリストファー・ドイルらしい映像も好き。

ウォン・カーウァイやドイルの手法を茶化しつつ、複雑、実験的な編集で、目まぐるしく映像が切り替わって、５つくらいの物語で構成された、短編集のような趣。

金城武が日本人事務員役を演じる場面は日本語が怪しい。リー・ウェイウェイはとっても可愛く、夢遊病少女の浮遊感とファンタジックな雰囲気に合ってる。カレン・モクは、意志の強うそうな瞳とか、独特な唇とか、怒った顔とか、笑った顔が魅力的。男が昔の彼女の出現に戦々恐々とする話も面白かった。