[コメント] 悪魔を憐れむ歌(1997/米)
悪魔より恐るべきもの、それは…
やっぱり、「人間」だと思うわけです。
考えてみれば、悪魔は「悪魔」であるという時点で、既に人智超え得ない訳です。例えば、『エクソシスト』なんかでは「俺は悪魔だ」とか何とか言う風な台詞がありましたが、その時点で「なぁ〜んだ。あなた、みんな知ってる悪魔なのね」となります。更に、この作品に至っては、音楽好きの上、とっても人間臭いと来ている。これでどう怖がれと?
私としては、人間の「心の闇」の方が、悪魔様より、よっぽど恐ろしいですけどね。
蛇足ながら、ホラーとして精神的圧力を演出しようとするなら、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』で使われたような、恐怖の対象を具現化しない方法こそ better だと思うんですけどね。「血糊どばー」系のホラーなら、話は別ですけど。
と言うわけで、私は「心の闇」が描かれているのを期待して、この作品を手に取ったのです。実際、パッケージもそれを感じるようなものだったのですが、結果は…。
滅多な作品に★1つは付けないようにしているつもりなのですが、期待を180度裏切った作品には、やはり容赦すべきでないように思うので。
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