[コメント] プライベート・ライアン(1998/米)
戦争映画にメリットはあるのか?
よく知識人は言う、戦争の恐怖を知ることが戦争を回避する最善の手段だ、と。
それは嘘だ
知ったって戦争は回避できないし、むしろ知らないほうが回避できる。喧嘩をしている映像をいくら見たって喧嘩はするだろう。
人は本質的に競い合う動物なのだから、戦争は人の歴史の上での必然なのだ。反戦映画を見たところで僕らにはどうしようもない。そんな映画を作るんだったら、環境問題の映画を作るほうがよっぽど必要な気がするんだが・・・
僕にはこの映画は反戦映画に思えた。
地獄の黙示録は違った。あの映画は戦争を受け入れていた。戦争を受け入れつつも、戦争とはこういうものだ、というのをアメリカの歴史になぞらえて描いていた。
この映画は、はなから戦争を批判している。オープニングの戦闘シーンがまさにそうだ。
原因は何か、それを追求するのが現社会である。理由も考えず価値判断をするのはパックスロマーナの時代に逆戻りである。
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