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[コメント] 踊る大捜査線 THE MOVIE(1998/日)

ドラマの方のテンポが良かっただけに映画ではドラマの方と比較してしまうが、どうしても映画のほうでは映画と割り切られているからかコメディシーンの展開がドラマの時のような独特なタイミングがつかめずかなり物足りなさを感じる。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ドラマ『踊る大捜査線』の映画化。 ドラマでは今まで最初のドラマシリーズと続編の特番シリーズがあり、ドラマを最初から見てないと警察でのキャリア組みとノン・キャリア組みとの対立や微妙な人間関係によるコメディ・シーンが把握できず、しかも主要の登場人物が何の説明もなしに登場してきて過去の出来事を当たり前のように語っているので、これは殆どドラマからずっと見てきている根強いファンのための映画という感じで、ほぼドラマシリーズ全部とセットで見るべき作品。 映画としてはドラマの方がテンポ、構成が良かっただけに比較型になってしまうがコメディシーンが映画として割り切られていてドラマの時のような独特なテンポの笑いがなく、コメディ映画としては全体的にかなり物足りない印象。 警察の裏側の人間対立を描いた社会派ドラマとしてならそこそこ見れるが全体的に中途半端にコメディっぽい展開を入れてしまったために、あまりラストでの警察の上幹部の詰めの甘さが伝わらず感動的な展開と警察のキャリア組みによる社会派ドラマのテーマ性が薄れてドラマ時よりかなり曖昧な出来になってしまった。 ドラマでの出来が良かっただけに映画にはかなり期待したが思ったよりコメディ・シリアスのドラマの出来が悪かっただけにどちらを求めても消化不良。 役者はドラマ時の演じ方を貫いていて、ドラマとは勝手が違う映画での演技なのに演技的違和感は感じなかった。 本広監督にとっては初めての映画監督作ということでかなりぎこちなかった演出が目立つが今後はもっとドラマでのテンポの良い演出を映画にも生かして欲しいところ。

(評価:★3)

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