[コメント] イーストウィックの魔女たち(1987/米)
ミラー監督が作ったからこそなんとかキャラ負けしないで楽しい範囲に収められましたね。それでもギリギリ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本作はSFともファンタジーとも、どちらにも取れる設定ながら、やってることは男と女の痴話喧嘩と、女同士の友情の強さを示したという、ラブコメ作品として観るべき。アクション畑のミラー監督が作っているため、非常にテンポが軽快なのが特徴か。 ただ、なんだかんだ言っても本作の見所と言えば、“御大”と言われるアクの強い俳優同士のぶつかり合いだろう。
ニコルソンの名演ぶりは言うまでもなく、すっぴんで悪魔役なんかできるのはこの人くらいだ。最初が割とダンディに見えてながら、本性を現していくと、目と歯を剥き、肩を怒らせるだけで化け物に見えてしまう。『ウルフ』と言い本作と言い、無茶苦茶な存在感。
で、それに負けない存在感が女性三人…いや、負けてないどころか三人組んだら無敵。この三人がつるんでだべるシーンだけでげっぷが出そうなくらいに濃い。つか、ほんとにおばちゃんパワーの濃さってものを映画で見せられるとは思わなんだ。しかも時折狙ったように若作りするもんだから、笑うに笑えない。
そう言う意味でアクション畑のミラー監督にこれを撮らせたのは大正解。ストーリーがかなり単純になってしまったが、こんな濃いメンツで文芸的にねっとり撮られたんじゃ濃すぎて気分悪くなりそう。軽快に撮ってくれたからこそ、コメディの枠に収まってくれてるから。かなりギリギリのバランスだけど。
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