ここ最近色々と自衛隊の事言ってますし、アメリカ傘下（？）の日本からしてみれば、この映画の状況になりうる事を否定する事は出来ないはず。近い将来俺たちもどこかに派兵されて、耳集めて狂気の殺戮集団と化して、帰国したら地獄を忘れられずに狂うなんて事もありえる。

それで、映画の中でも描かれているように、「お前らの為に戦ってるんだ！」みたに叫んだ所で、適当な扱いしかされず、結局お偉いお国のための道具として利用されるだけ。

確かに悲劇。そら狂うわな。

原作が有るみたいですが、恐らく原作は映画より随分素晴らしい出来でしょう。作り手が伝えようとしていること、やろうとしていることは良くわかるし、悲劇的なラストは衝撃的でもある。

韓国側から見たベトナム戦争、そこで「使われた」悲劇、そして何よりも今の日本だって他人事ではない内容。

重たい映画です。重たいんだけど・・・何か足りないという感じが・・・。

内容自体は素晴らしいと思うし、きちんと伝えるものが伝わっている。だけど・・・なんだろう・・・

★3.5