イザは初め、手作りカードを売り歩いて、工場で出会ったマリーの家に転がり込んで、なんかあつかましいコだなぁと思ってしまったけど、性格が表れてくるにつれてとてもキュートで優しいコで大好きになった。日記の続きを書くなんて、なかなかのもの。

一方のマリーは、気性は激しいながらも美人だなぁと思っていたけど、大切に思う物を何一つ持たず、意固地なさまに哀れみを感じた。家具もない家にひとり取り残され、イザの思いやりあふれる手紙も知らず、たったひとりで死んでしまうなんて哀しすぎる。

誰でも死ぬときはひとりだけど心は孤独に死んじゃいけない。孤独に死にかけていたサンドリーヌが、持ち直したじゃないか。