[コメント] マイティ・ジョー(1998/米)
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特撮映画における偉大なる先達ウィリス=オブライエンの創造した『猿人ジョー・ヤング』(1949)のリメイク作品。どうせたいしたこと無かろうなどと思ってたまたまテレビ放映されたのを拝見…
し、しまった。当たりやった。
こいつはオブライエンに対する愛情に溢れた作品だった。ここまで敬愛する人物のオマージュをぶち込まれては、脱帽するしかない…この愛情ぶりはもう、鳥肌が立つくらい。ほんの一瞬のカットなのだが、ジョーとジルをパーティ会場で見た二人の老人の会話「あの娘、どこかで見たことがあるんだけど、思い出せないわ」と老婦人が隣の老人に話しかけ、それを受けて「昔の君だよ」と言うシーンなんて、涙なしに見ることは出来ないぞ(ちなみにこの老婦人こそ、『猿人ジョー・ヤング』のジル役、テリー=ムーアで、それを受ける老人はレイ=ハリーハウゼンその人!)。このことを知って、わざわざDVDでレンタルし直して、繰り返し観たくらいだから(笑)
後、この、特撮ファンだったら観た瞬間、誰がやったのか分かる(笑)愛情こもった猿の造型だって素晴らしい…なにせハリウッドで猿作らせたら、リック=ベイカーしかいない!モロ分かりだよ。
そう言った所を加味して観るんだったら、本作は感動できること請け合い!(かなり限定されるような気もするけど)
ストーリー自体はかなりベタな作りとはいえ、オリジナルとは違い、ハッピーエンドに終わらしたのも、かえってすがすがしい感じで良し。追われてる身なのに、子供を助けるために命を賭けるジョー。泣かせる演出が又ねえ。
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